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2011年7月13日水曜日

一切「口事秘伝」の世界

送信者 2011/07

羽黒山伏」「羽黒修験」とは何か、山伏の山に伏すとは、験を修めるとは_____、よく聞かれ、話題になることである。しかし、それを概説することは大変難しい。一切を“口事秘伝”とする世界で「理」を以て攻め「論」を以て識り心を以て悟ることだからである。と、いっても「羽黒派古修験道」の何たるかを書き誌した「書物」や「古文書」が決して皆無、というわけではない。むしろ実に多くの「書物」があって、その研究に事欠くことはない。
 しかし、重要なことは、文言_______云々ではなく、自らその世界に入り(入峰)込み、心を空しくして大先達の導くままに、山の気に接し、神々と邂逅して、生きながらにして“即身成仏”することである。万巻の「書物」が書かれたとしても、それはそれだけの話であって、自ら「入峰」して、神奈備の杜の霊気に触れて、それをいただき、邪念を払って新しく生まれ出ること、それ以外に「羽黒派古修験道」を識る手がかりはない、と断言してよい。決して“学問の世界”のことではないのである。

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