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2011年7月10日日曜日

八百万の神々がまします出羽三山

送信者 2011/07




 通称いわれる出羽三山神社は、出羽神社(羽黒山)月山神社(月山)湯殿山神社(湯殿山)の三神社を以て構成され、1,400年の古い歴史と伝統を持ち、しかも御神威発揚の広さにおいて我が国有数の神社である。
 昔から氏子や一部篤信者の間には、親しみを込めて「三山(さんやま)」「三山さま(さんやまさま)」或いは単に「お山(おやま)」と、愛称する習わしがあった。
 出羽三山の神々、御祭神の威霊が庶民にとって身近にして親しみやすいことの証である。
 そもそも出羽三山は、悠久の昔から、祖霊の還って行く霊場、霊魂の鎮まるお山、山の神・田の神・海の神が宿るお山、ひいては、お山全体が尊い“御神体”とされてきた。
 広大な神社境内には、原野あり、万年雪をいだく霊峰・月山、神秘性類ない修験の杜(もり)・羽黒山、再生の山・湯殿山、と三つのお山からなる峰あり、山あり、丘陵あり、谷あり、川あり、清水あり、そしていくつもの瀑布が威容を誇っている。
 正に“原生”そのもので神々がおわすにふさわしい「神奈備の山(かんなび)」(御神体)である、といってよい。あるいは“神々の峰”“神々の磐座(いわくら)”と称すべきお山である。
 当然そこには、三神社の御祭神の他に、さまざまな神々が御鎮座することはいうまでもない。
 出羽三山は、それこそ民衆が崇敬してやまない「八百万の神々」がまします霊山である、というべきであろう。

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